親会社の一部の社員は、残念ながら子会社の社員を見下すことがあります。少なくとも私が勤務していた会社の親会社には、子会社のことを見下しているなと感じる社員がいました。
また、親会社が子会社の意見を十分に聞かない企業も少なくありません。私自身、かつて約4年間子会社で働いており、その中で親会社との関係に悩む時期がありました。
本記事では、私の実体験を交えながら、親会社の社員が子会社を見下す理由とその対処法について詳しく解説します。また、現状に不満を感じている方に向けて、転職を考える際の重要なポイントもご紹介します。
親会社全体で子会社を見下している
親会社の一部の社員が子会社を見下している
この記事を書いた人
新卒で入社した会社を1ヵ月で退職し、その後は大手ITベンチャー企業の子会社に転職しました。約4年間の勤務を経て、現在は3社目の会社に勤務しています。私自身の退職経験や転職のコツについてお話しします。ぜひお気軽にご覧ください。
親会社の社員が子会社を見下す理由とは?

親会社と子会社の関係において、子会社の社員が親会社の社員に見下されていると感じることは少なくありません。このような状況はどのようにして生まれるのでしょうか。
ここでは、私が感じた親会社の社員が子会社を見下す理由をご紹介します。
・親会社と子会社の採用基準が違う
・親会社と子会社の関係性が生む「上下関係」
・実体験から語る、見下される具体例
親会社と子会社の採用基準が違う
そもそも親会社と子会社では採用基準が全く違います。たとえば、親会社では「新卒×高学歴×入社試験」が採用条件となる一方、子会社では「中途×学歴不問×未経験」といった条件が適用されます。
そのため、親会社の社員にとっては、採用基準が緩い子会社の社員を「自分たちより能力が低い」と感じてしまうのも無理はありません。
こうした価値観が、「親会社が子会社を見下す」という意識を生み出す最初のきっかけになるのではないでしょうか。
親会社と子会社の関係性が生む「上下関係」
基本的に子会社の業務は、親会社の社員が決めることが多く、自然と上下関係が形成されます。また、子会社の役員は「親会社の社員」がほとんどなので、子会社は親会社の言いなりです。
これは組織図の問題であり、親会社の社員が子会社の社員に対して命令口調になることもあります。
私はこのような状況を目の当たりにして、捉え方によっては子会社の社員は「親会社の社員に見下していると感じる」と思いました。
そもそも親会社がリスクを抑えて新規事業を開始する場合や、親会社のリソースを別の業務へ割くために子会社を立ち上げるので、組織図は致し方ないです。
ちょこっと子会社のイイところも紹介します!
親会社が大きい子会社だと、福利厚生が充実しています。また、未経験から大きな案件に関われてスキルアップを目指せるので、学歴なし×未経験の方にはオススメです。
しかし、子会社の役員は親会社の社員がほとんどなので、ドンドン挑戦して出世したい方はオススメしません。
実体験から語る、見下される具体例
まずは子会社で勤務していた私の1日のスケジュールを見てください。
- 子会社の社員の管理
- 会議に向けて資料作成
- 親会社の社員と会議
- 決定した施策の実行
社外の対応や数字の確認などもありますが、ざっとこんな感じ。業務の中でも特に親会社との会議で「見下されていると感じる」ことが多かったです。
- 新規の仕事を巻き取ることを依頼され、数字・現状・未来を伝えて、スタート時期の相談をしても「決まったことだから」現場で効率化してと言われる。
→結果、現場は長時間労働で人が辞め、残っている人に負担がかかる。
- サービスとは違う仕事を依頼される。対応している仕事だけでも残業している状況なので、断っても「やってください」と言われた。
→①と同じ結果になる。
- 親会社の特定の人になるが、私と親会社社員の2人で、案件の方向性を決めているMTG中にタバコを吸っていた。
※その方は、お客さまや上司、同僚などとMTGする際はタバコは吸いません。私との1対1のMTGだけ吸っていました。
このようなことがあると、子会社の社員から見た一部の親会社の社員は、自分を見下していると感じます。
子会社社員の出世と収入面

結論として、子会社の社員は昇進が難しく、収入も少ない傾向にあります。この章では、出世と収入面で抱える具体的な問題を解説します。
・子会社の社員の出世は遅い
・親会社に比べ収入面が圧倒的に少ない
子会社の社員の出世は遅い
子会社の社員は、昇進のチャンスが限られています。親会社が意思決定の大部分を握っているため、子会社内での昇進は少なくなりがちです。
ただし、昇進の機会が豊富な子会社も存在します。実際、私が勤務していた子会社でも昇進のチャンスはありました。
しかし、そのような場合でも、子会社の役員の多くが親会社の社員で占められており、子会社の社員が高いポジションに昇進するのは依然として難しい状況です。
さらに、昇進には親会社の許可や承認が必要なことが多く、これがキャリアの成長を遅らせる原因にもなっています。
親会社に比べ収入面が圧倒的に少ない
子会社の社員は、親会社に比べて給与が低いことが多いです。採用基準や仕事の難易度が違うので致し方ないです。
しかし、仕事を巻き取って現場で効率化し、生産性をUPしても評価されるのは、事業部を担当している親会社の社員です。
評価をきめるのは、親会社の社員の上司(親会社の役員)などになるので、子会社のメンバーが何をしているのかを正確に把握できていないのが問題です。
親会社からのプレッシャーにどう対処すべきか?

親会社との関係性はプレッシャーとなり、子会社の社員は精神的に追い詰められることがあります。親会社が子会社を見下していない場合でも、精神が限界を迎えると最悪の場合、働けないケースも発生します。
・【体験談】ムリして働き続けた結果
・心の持ち方を変える工夫
・直属の上司に相談するタイミング
【体験談】ムリして働き続けた結果
最初に私が無理して働いた結果、どうなったかをご紹介します。
- 寝ても寝ても疲れが取れない
- 仕事以外の会話で笑えなくなる
- 夢の中でも仕事をしていた
私の場合、当時はかなりの残業をこなしており、今振り返ると精神的に追い詰められていました。その状況を見かねた友人からは「もう辞めたら?」とよく言われていましたが、私は「生活があるから、簡単にはいかないんだ」と内心反発していました。
さらに、「自分がやらなければならない」という責任感から、抱える仕事の量もどんどん増えていきました。
心の持ち方を変える工夫
残念ながら、親会社からのプレッシャーを完全に避けることは難しいでしょう。しかし、重要なのはその状況に対する自分自身の心の持ち方です。
プレッシャーをネガティブに捉えるのではなく、成長のチャンスと考えることで、ストレスを軽減することができます。例えば、親会社の要求を自己成長の機会と捉えるなど。
ただし、無理にポジティブに捉え続けることにはリスクがあります。無理を重ねすぎると、いずれ心身の限界を迎えることになるため、バランスを取ることが大切です。
また、親会社の無茶な依頼を全てYseで回答すると、子会社を見下すキッカケにもなるので、注意しましょう。
直属の上司に相談するタイミング
親会社からのプレッシャーが強くなりすぎた場合、早めに直属の上司に相談することも重要です。問題を抱え込まずに、上司に現状を共有し、サポートを求めることで、自分一人では解決できない問題に対処しやすくなります。
もし、相談できる上司がいない場合は人事や労務に相談をしてみましょう!
転職を考えるタイミングとは?

親会社の社員が子会社を見下すことに限界を感じた場合や働き方を変えたい場合は、転職を考えることも選択肢の一つです。
・この考えがあるなら転職を考えて見よう
・転職先を選ぶ際に考慮すべきポイント
この考えがあるなら転職を考えて見よう
転職を考えるタイミングは人それぞれですが、もし以下のような考えが浮かんだ場合、転職を検討してみても良いかもしれません。
- ハラスメントがひどい
- 昇給・昇進の機会がない
- 我慢の限界が来たタイミング
- 新たな業界や業種に挑戦したい
- 親会社が子会社を見下す態度がツライ
毎日の業務が苦痛に感じる場合は、転職を検討する良いタイミングかもしれません。
転職は人生に大きな影響を与えるため、しっかりと自己分析を行い、自分に合った新しい職場を見つけることが重要です。
転職先を選ぶ際に考慮すべきポイント
転職先を選ぶ際には、次の会社で同じような問題が起こらないかどうかを慎重に検討することが重要です。以下では、個人的に転職先を選ぶポイントを3つ紹介します。
転職先を選ぶ3つのポイント | 説明 |
・企業の文化と価値観 | 企業の理念や働き方が自分の価値観と一致するか確認 |
・職場環境と労働条件 | 職場の雰囲気や勤務時間、休暇制度が自分に合っているか確認 |
・給与と福利厚生 | 提示された給与や福利厚生が自分の希望や生活に合っているか確認 |
上記以外にも勤務地や業界・業種、働いている社員の声なども確認してください。しかし、これらは「どんな仕事をしたいか」が決まっていないと進みません。
まずは、自己分析をして自分に向いている仕事を見つけたり、チャレンジしたい仕事を見つけることが大事です。
自己分析ができない方はキャリアコーチングを利用するのも選択肢の一つです。
おすすめのキャリアコーチング
キャリアコーチングとは、キャリアのプロである人と面談を行い、仕事に対しての悩みや目標を相談して、一緒にキャリア設計を支援するサービスです。
- やりたい仕事が見つからない人
- 自分に向いている仕事がわからない人
- 今後のキャリアについて誰かに相談したい人
何としても早く会社を辞めたい場合

ハラスメントや上司または親会社からのプレッシャーなどで、「今すぐにでも会社を辞めたい」人は多くいると思います。
すぐに会社を辞める方法として、退職代行サービスを利用するのも一つの手です。
退職代行とは?おすすめの退職代行
退職代行とは、自分に代わって退職の意思を伝えてくれるサービスです。退職代行の魅力として、上司と直接話すことなく退職できたり、有休消化や未払い分の給料の交渉、即日退職などがあります。
しかし、これらは退職代行を運営する運営元によって、実現できないケースがあります。
当サイトは、弁護士が運営する退職代行をおすすめしております。おすすめの理由は以下の記事を参考にしてください。
まとめ:親会社の社員が子会社を見下す
親会社の社員から見下されるという状況は辛いものですが、適切な対応を取ることで、自分の精神的な負担を軽減することができます。
しかし、ムリして働き続けると心や体が限界を迎えるので、バランスが大切です。
もうすでに精神的にツライ人は、キャリア相談や無理して働かないためにも退職を考えるといいでしょう。
見下されても自分の価値を見失わず、必要であれば転職も視野に入れ、より良い働き方を目指しましょう。